
静岡県の伊豆スカイライン沿いには、かつて多くの観光客で賑わった玄岳ドライブインの廃墟が残されています。
1967年に開業した大型観光施設で、当時は世界最大級といわれたロープウェイの駅も併設されていました。
現在は心霊スポットとして知られ、女性の霊が現れる、誰もいない建物から足音が聞こえるなどの噂があります。
特に注目されたのが、2022年に人気心霊系YouTubeチャンネル「ゾゾゾ」が公開した探索動画です。
建物内では、奇妙に積み上げられた椅子や謎の落書き、管理会社も知らないという人物が残した訪問ノートなどが紹介されました。
今回は玄岳ドライブインの歴史や心霊現象、ゾゾゾの探索で話題になった謎について調べてみました。
玄岳ドライブインとは?
玄岳ドライブインは、静岡県田方郡函南町の伊豆スカイライン沿いに建設された大型観光施設です。
1967年(昭和42年)に開業し、レストランやカフェ、展望施設などを備えていました。
建物は円形に近い独特な形状で、現在もその特徴的な外観が残されています。
営業当時は300人を収容できる大型レストランがあり、乗用車約1,000台、大型バス約300台を収容できる駐車場も備えていました。
また、建物には熱海高原ロープウェイの駅が併設されており、熱海の観光開発を支える施設のひとつでした。
現在は営業を終了し、廃墟として知られています。
玄岳ドライブインの歴史
1967年に開業した大型観光施設
1960年代、日本では高度経済成長とともに自動車を利用した観光が盛んになり、各地で観光道路やドライブインが建設されました。
伊豆スカイラインも1964年に全線開通し、熱海や伊豆半島を訪れる観光客で賑わいました。
こうした時代の中、1967年に玄岳ドライブインが開業しました。
大型レストランや展望施設などを備えた建物は、独特なデザインでも注目され、多くの観光客が利用していました。
世界最大級のロープウェイ

玄岳ドライブインには、熱海高原ロープウェイの山頂駅が併設されていました。
このロープウェイは、山の中腹にあった熱海サボテン公園と玄岳を結ぶもので、121人乗りの大型ゴンドラが使用されていました。
当時としては世界最大級の規模で、熱海の新しい観光名所として期待されていました。
しかし、多額の設備投資によって経営が悪化し、1970年にロープウェイの運行が終了しました。
開業からわずか3年ほどでの出来事でした。
2005年に閉業、その後は資料館に
ロープウェイの営業終了後も、玄岳ドライブインは経営者を変えながら営業を続けていました。
しかし、2005年(平成17年)にドライブインも閉業しました。
その後、2006年には「地球環境&エネルギー資料館」として再利用されましたが、こちらも2008年に閉館しています。
建物は解体されずに残され、現在のような廃墟となりました。
玄岳ドライブインが心霊スポットと呼ばれる理由
玄岳ドライブインは、閉業後に廃墟となってから、心霊スポットとして知られるようになりました。
広い建物には当時の設備や家具などが残されており、内部には多くの落書きも見られます。
心霊現象としては、女性の霊が現れる、レストランから足音が聞こえる、建物内で不可解な物音がするなどの噂があります。
また、建物内で怪しい集団が儀式を行っていたという話もあり、壁に残された文字や椅子のオブジェなどが注目されています。
こうした噂に加え、ゾゾゾなどの有名心霊系YouTuberが探索動画を公開したことによって、心霊動画ファンの間でもさらに知られるようになりました。
玄岳ドライブインで噂される心霊現象
従業員の休憩室に現れる女性の霊
玄岳ドライブインでは、かつて従業員が使用していた休憩室に女性の霊が現れるという噂があります。
施設には従業員用の休憩室が複数残されており、夜になると女性の姿が目撃されるという話です。
心霊スポット情報サイトでも、代表的な心霊現象のひとつとして紹介されています。
誰もいないレストランから聞こえる足音
かつてレストランとして使用されていた場所では、誰もいないのに人が歩いているような足音が聞こえるという噂があります。
玄岳ドライブインは建物が大きく、内部には複数の階や部屋があります。
探索中に別の場所から足音が聞こえたり、近くに誰かがいるような気配を感じたりするという話があります。
建物内で発生する不可解な物音
足音以外にも、何かが動くような音や正体不明の物音が聞こえるという噂があります。
心霊探索動画でも、誰もいない場所から聞こえる音や声のようなものについて検証が行われています。
中には、探索者が誰かの存在を感じながらも、姿を確認できないという場面もあります。
正体不明の光や声
玄岳ドライブインでは、建物内で不可解な光が見えるという話もあります。
また、探索動画では女性の声のような音が聞こえたという場面も紹介されています。
女性の霊や足音の噂とあわせて、玄岳ドライブインで語られている心霊現象です。
玄岳ドライブインに残された奇妙なもの

玄岳ドライブインには、心霊現象だけでなく、建物内に残された不可解なものについても話があります。
特にゾゾゾの探索で紹介された訪問ノートや、椅子を積み上げたオブジェは、心霊動画ファンの間でも印象に残るものとなりました。
赤く塗られたトイレ

玄岳ドライブインの内部には、赤く塗られたトイレがあります。
心霊探索動画でも取り上げられており、2024年に公開された「オカルテット」の動画でも紹介されています。
かつては観光客が利用していた施設ですが、廃墟となった現在は落書きや破損が目立ち、営業当時とは大きく姿が変わっています。
赤いトイレもそのひとつで、建物内でも特に印象に残る場所となっています。
椅子を積み上げた謎のオブジェ

玄岳ドライブインの3階には、多数の椅子を積み上げて作られた奇妙なオブジェがありました。
椅子は何段にも重ねられ、何らかの形を作るように組み立てられています。
また、その周辺の壁には宗教団体の名前も書かれていました。
玄岳ドライブインには、過去に怪しい集団が儀式を行っていたという噂があります。
そのため、このオブジェも儀式と関係があるのではないかと注目されるようになりました。
実際に誰が何の目的で作ったものなのか、気になるところです。
謎の訪問ノートと「セキグチ」という人物
玄岳ドライブインで特に有名になったのが、ゾゾゾの探索で紹介された訪問ノートです。
建物の入口付近には「訪問ノート」と書かれた比較的新しいノートが置かれていました。
そこには「セキグチ」と名乗る人物が、玄岳ドライブインの維持をしており、少しずつ元の姿に戻していきたいという内容を書き残していました。
ところが、ノートにはそのメッセージ以外の書き込みがありませんでした。
訪問者が自由に記録を残すためのノートなら、ほかにも書き込みがあってもよさそうですが、ほかのページは白紙だったのです。
さらにゾゾゾが管理会社に確認したところ、そのようなノートを置いた覚えはないという回答がありました。
それでは、セキグチという人物は誰なのでしょうか。
実際に建物を修復しようとしていた人物なのか、あるいは別の目的でノートを置いたのでしょうか。
管理会社も知らないという点が、さらに気になるところです。
建物内に残された謎の落書き
玄岳ドライブインには、日本語ではない言葉のような文字や、意味のわからない落書きも残されています。
中には宗教団体の名前が書かれた壁もあり、怪しい集団が利用していたという噂と結びつけて語られています。
広い建物のあちこちに残された落書きやオブジェは、心霊現象とはまた違った不気味さがあります。
玄岳ドライブインを訪れたYouTuber
玄岳ドライブインには、数多くの有名心霊系YouTuberが訪れています。
特に2022年に公開された「ゾゾゾ」の探索動画は、心霊動画ファンの間でこの場所が注目される大きなきっかけとなりました。
ゾゾゾ(2022年)
2022年3月25日、人気心霊系YouTubeチャンネル「ゾゾゾ」は、『危ないアジト!削除覚悟のミステリー廃墟大潜入で実証実験!』というスペシャル動画を公開しました。
撮影前には管理者から、以前この場所で撮影した人がYouTubeのアカウント削除の危機にあったという話も伝えられていました。
動画では、メンバーが建物内部を探索し、レストラン跡やトイレ、椅子のオブジェなどを調べています。
特に印象的だったのが、セキグチと名乗る人物が残した訪問ノートです。
管理会社も知らないというノートが建物内に置かれていたことに加え、探索中には足音や物音が聞こえる場面もありました。
動画内では、何者かが姿を見せないように距離を取りながら後をつけているのではないかという考察もされています。
誰かがいるような気配はあるのに、姿を確認できないという状況です。
さらに、建物内には奇妙なオブジェや落書きもあり、心霊現象以外にも多くの謎が残されていました。
こうした探索内容が話題となり、玄岳ドライブインは心霊系YouTubeでも注目される場所となりました。
そのほかの有名YouTuber
ゾゾゾの動画公開後も、多くの有名YouTuberが玄岳ドライブインを訪れています。
2022年には「ダラシメン」のやーかずさんと、お笑いコンビ「デニス」がコラボ企画で探索を行いました。
同じ年には「はじめしゃちょー」も霊能力者とともに訪問しています。
そのほか「トリハダ」「クロシロチャンネル」「LOLくりえいたーず。」「おもいでのレモネード屋さん」なども探索動画を公開しています。
また、陰陽師の橋本京明さんやギャル霊媒師の飯塚唯さんも訪れており、霊的な存在についての検証が行われています。
怪談や心霊を扱う「ナナフシギ」の動画でも玄岳ドライブインが取り上げられています。
現在も多くの心霊系YouTuberが訪れており、静岡県の有名な心霊スポットのひとつとして知られています。
玄岳ドライブインの現在の様子

玄岳ドライブインは、現在も建物が残されています。
長い年月が経過して外壁には落書きが見られ、内部にはかつて使用されていた家具や設備などが残されています。
ただし、建物は管理会社によって管理されており、自由に立ち入れる場所ではありません。
撮影やイベントなどで利用されることがあり、心霊系YouTuberも管理者の許可を得て探索を行っています。
2025年にはCBCテレビの番組『道との遭遇』でも紹介され、所有者の許可を得て建物内部が撮影されました。
番組では300人を収容していたレストランやカフェの跡、ロープウェイの大型滑車などが紹介されています。
営業を終了してから長い年月が経過していますが、現在も昭和の観光施設としての姿を残しています。
玄岳ドライブインの独自指標
当サイトの指標を『恐怖度』・『知名度』・『人気度』・『話題度』にわけて、勝手にランク付けしました。
一般的な指標とは異なり、調査結果に基づく個人的な視点からの点数であるため、エンタメ的な感覚で見ていただけると幸いです。
気になる管理人視点のランクはこちらです。↓
恐怖度
★★⯪☆☆
2.5 / 5.0
知名度
★★★⯪☆
3.5 / 5.0
人気度
★⯪☆☆☆
1.5 / 5.0
話題度
★☆☆☆☆
1.0 / 5.0
平均評価
2.125 / 5.0
※観光地としてではなく、心霊スポットとして見た場合の評価です。
玄岳ドライブインを調べてみた感想
今回、玄岳ドライブインについて改めて調べてみて、やはり一番気になったのはゾゾゾの探索で紹介された訪問ノートです。
セキグチという人物が建物を修復していきたいと書いているのに、ほかのページには書き込みがなく、管理会社もノートの存在を知らないというのは不思議です。
しかも、探索中には足音や物音が聞こえ、誰かが姿を見せないように後をつけているのではないかという考察までされていました。
この話を聞くと、セキグチという人物と足音には何か関係があるのだろうかと考えてしまいます。
また、赤いトイレや椅子を積み上げたオブジェなども、誰が何のために残したのか気になります。
もちろん、建物の歴史も興味深いものでした。
当時世界最大級といわれたロープウェイが、わずか3年ほどで運行を終了してしまったというのも意外でした。
玄岳ドライブインは心霊現象だけでなく、廃墟となった建物に残された謎も面白い場所だと思いました。
注意事項
本記事はネット上の情報や個人の体験談、探索動画などを元に構成しています。
玄岳ドライブインは現在も管理されている私有施設です。建物内や敷地内への無断立ち入りは禁止されています。また、老朽化した建物には危険な場所もあります。
玄岳ドライブインのアクセス情報
玄岳ドライブインの住所
〒419-0104
静岡県田方郡函南町畑
最寄り駅
JR東海道本線・東海道新幹線「熱海駅」
※駅から徒歩で訪れる場所ではなく、車での移動が一般的です。
アクセス方法と所要時間
- JR熱海駅から車で約20~30分
- 伊豆スカイライン玄岳インターチェンジ付近
※所要時間は交通状況などによって異なります。施設は一般公開されていません。
駐車場の情報
旧施設の駐車場は一般向けには開放されていません。
伊豆スカイラインには道路公社が管理する玄岳駐車場がありますが、玄岳ドライブインの専用駐車場ではありません。
玄岳ドライブインとその周辺の地図
※地図は周辺の位置を確認するために掲載しています。
玄岳ドライブインのストリートビュー
ストリートビューでは、玄岳ドライブイン周辺の道路などを確認することができます。
よくある質問
▶玄岳ドライブインは現在も残っていますか?
現在も建物が残されています。かつてのレストランやロープウェイの設備などが残る廃墟ですが、管理会社によって管理されています。
▶玄岳ドライブインではどのような心霊現象がありますか?
従業員の休憩室に女性の霊が現れる、誰もいないレストランから足音が聞こえる、建物内で不可解な物音がするなどの噂があります。
▶玄岳ドライブインのセキグチとは誰ですか?
ゾゾゾの探索で紹介された訪問ノートに名前を残していた人物です。建物を修復していきたいという内容が書かれていましたが、管理会社はそのノートを知らないと回答しており、人物の詳細は明らかになっていません。
▶玄岳ドライブインには怪しい宗教団体がいたのですか?
建物内で怪しい集団が儀式を行っていたという噂があります。内部には宗教団体の名前が書かれた壁や、椅子を積み上げたオブジェなどが残されていました。
▶玄岳ドライブインはなぜ廃業したのですか?
併設されていたロープウェイは経営悪化によって1970年に運行を終了しました。ドライブインはその後も営業を続けましたが、2005年に閉業しています。
▶玄岳ドライブインの中に入ることはできますか?
現在は管理されている私有施設のため、無断で立ち入ることはできません。撮影などで利用する場合は、管理者の許可が必要です。
終わりに
玄岳ドライブインは、昭和の大型観光施設として開業しましたが、現在では多くの心霊系YouTuberが探索する有名な心霊スポットとなっています。
女性の霊や足音などの噂もありますが、私が特に興味を持ったのは、ゾゾゾの探索で紹介されたセキグチという人物の訪問ノートです。
建物を修復すると書き残した人物が何者なのか、管理会社も知らないというのは気になります。
さらに、探索中には誰かが後をつけているような気配まで感じられたというのですから、余計に想像が膨らみます。
赤いトイレや椅子のオブジェも含め、玄岳ドライブインには気になるものがいくつも残されています。
心霊現象を調べるつもりが、建物に残された謎のほうにも興味を持ってしまいました。
お問い合わせ
質問やご意見がございましたら、以下のお問い合わせのコメント欄かコンタクトフォームよりコメントをお願いします。また情報提供や、行ってほしい場所のリクエストも受け付けていますのでよろしくお願いします。





