
福岡県宮若市の力丸ダム近くに、かつて「力丸十二支苑」と呼ばれる施設がありました。
薬師如来や十二神将への信仰の場として建設され、周辺にはホテルやスケート場なども存在していました。
しかし、施設が営業を終えて廃墟となったことで、地下の通路や仏塔などが心霊スポットとして注目されるようになります。
かつて人々が参拝に訪れた場所には、どのような歴史があり、なぜ心霊の噂が広まったのでしょうか。
今回は、力丸十二支苑の歴史や施設の特徴、心霊の噂、現在の状況について調べてみました。
力丸十二支苑とは
力丸十二支苑(りきまるじゅうにしえん)は、福岡県宮若市の力丸ダム近くにあった、仏教信仰と観光を兼ねた庭園型の施設です。
「十二支苑」という名前は、十二支と結びついた仏教の守護神「十二神将」に由来すると考えられます。
十二神将とは、薬師如来とその信仰者を守るとされる十二体の神々です。
それぞれが子・丑・寅などの十二支に対応しており、干支の守り神としても信仰されています。
つまり、力丸十二支苑は、こうした仏教の神々への信仰を中心とした施設だったのです。
敷地内には薬師如来を祀る寺院や仏塔があり、地下には「胎内巡り」と呼ばれる参拝用の通路も設けられていました。
また、周辺には力丸花ホテルやスケート場などもあり、参拝だけでなく観光やレジャーも楽しめる場所となっていました。
しかし、施設が閉業して廃墟となった後は、その独特な雰囲気から心霊スポットとして知られるようになります。
力丸十二支苑の歴史
力丸ダムの完成と周辺の観光開発
力丸十二支苑の歴史は、力丸ダム周辺の観光開発と深く関係しています。
力丸ダムは、洪水調節や水道用水、工業用水の供給を目的として建設され、1965年(昭和40年)7月に完成した多目的ダムです。
ダムの完成後、周辺では観光開発が進められました。
1980年発行の郷土資料『若宮物語』を引用した記録によると、1970年(昭和45年)には、力丸観光開発会社によって野外スケート場と天然プールが開設されています。
周辺にはホテルや飲食施設なども設けられ、力丸ダムの湖畔は観光やレジャーを楽しめる場所として発展していきました。
1979年に建設された力丸十二支苑
力丸十二支苑が建設されたのは、1979年(昭和54年)とされています。
郷土資料『若宮物語』には、奈良県の新薬師寺の十二神将に由来する新たな信仰の場として、力丸十二支苑が建設されたことが記されています。
それまでの観光施設に仏教信仰の要素が加わり、力丸ダム周辺は、参拝と観光の両方を楽しめる場所となりました。
力丸十二支苑にあった施設
力丸十二支苑には、薬師如来を祀る寺院や二重の仏塔が建てられていました。
特に特徴的だったのが、仏塔の地下に設けられた「胎内巡り」です。
胎内巡りとは、仏の胎内に見立てた暗い通路などを巡り、祈りを捧げる参拝方法の一つです。
力丸十二支苑にも、このような参拝用の地下通路が設けられていたとされています。
また、地下には水子供養に関係するとみられる部屋もあったとの情報があります。
ただし、当時の施設の詳しい利用方法や、部屋の正式な用途については十分に確認できていません。
現在では心霊スポットとして紹介されることの多い地下空間も、もともとは参拝や供養に関係する場所だったと考えられます。
営業終了と廃墟化
力丸ダム周辺の観光施設は、時代の流れとともに営業を終えていきました。
力丸スケート場は1996年(平成8年)3月末に閉業したとされています。
一方、力丸十二支苑や力丸花ホテルは、その後も営業を続けていたようですが、正確な閉業時期については確認できていません。
使用されなくなった施設は次第に荒廃し、かつて参拝者や観光客が訪れていた場所は廃墟となりました。
その後、インターネットや探索動画などで紹介されるようになり、心霊スポットとしても知られるようになったのです。
力丸十二支苑が心霊スポットと呼ばれるようになった理由
力丸十二支苑が心霊スポットと呼ばれるようになった背景には、廃墟となった施設の独特な雰囲気と、力丸ダム周辺で語られてきた心霊の噂が関係していると考えられます。
力丸ダムは、女性の霊が現れるといった噂で知られる心霊スポットです。
また、十二支苑に隣接していた力丸花ホテルにも、女性の霊が現れるという話が残されています。
こうした周辺の噂とともに、十二支苑も心霊スポットとして注目されるようになったとみられます。
特に、かつて参拝のために造られた仏塔や地下の胎内巡りは、施設が荒廃したことで不気味な印象を与える場所となりました。
しかし、力丸十二支苑そのもので、心霊現象の原因とされる事件や事故が発生したという確かな情報は確認できていません。
力丸ダム周辺で起きた出来事と、十二支苑で起きた出来事は分けて考える必要があります。
力丸十二支苑で噂される現象
力丸十二支苑では、訪れると不可解な現象に遭遇するという噂が語られています。
特に、地下の胎内巡りや、かつて供養に関係していたとされる空間が、心霊スポットとして注目されてきました。
地下の胎内巡りで感じる不気味な気配
力丸十二支苑で特徴的なのが、仏塔の地下に設けられていた胎内巡りです。
もともとは参拝のために造られた通路ですが、施設が廃墟となってからは、不気味な気配を感じる場所として紹介されるようになりました。
地下には水子供養に関係するとみられる部屋もあったとされ、誰かに見られているような気配を感じるという話もあります。
ただし、こうした感覚が心霊現象によるものなのか、暗い地下空間や廃墟特有の雰囲気によるものなのかは分かっていません。
訪れると不可解な現象に遭遇するという噂
力丸十二支苑については、訪れると必ず超常現象に遭遇するという噂も紹介されています。
しかし、具体的にどのような現象が起きるのかについては、詳しい情報が十分に確認できていません。
また、誰もが同じ現象を経験するという裏付けもありません。
心霊スポットとしての評判が広まる中で、このような噂も語られるようになったと考えられます。
力丸十二支苑に現れるとされる存在
力丸十二支苑そのものについては、特定の人物の霊が現れるという詳しい目撃情報を確認できませんでした。
一方、隣接していた力丸花ホテルでは、女性の霊が窓から外を見ているという話や、駐車場で女性の笑い声が聞こえるといった噂が知られています。
しかし、これらは力丸花ホテルで語られている話であり、十二支苑でも同じ現象が起きることを示すものではありません。
力丸十二支苑については、特定の霊の目撃談よりも、地下空間で感じる不気味な気配や、不可解な現象に遭遇するという噂が中心となっているようです。
現在の力丸十二支苑の情報

力丸十二支苑は、かつての姿のまま残されているわけではありません。
廃墟に関する記録によると、施設の一部は解体され、周辺の敷地はリサイクル事業者によって利用されるようになったとされています。
隣接していた力丸花ホテルについても、2020年頃に解体されたとの情報があります。
ただし、2026年9月現在、十二支苑の建物や仏塔がどの程度残っているのかについては、最新の状況を確認できていません。
過去の探索動画や写真に映っている建物が、現在も同じ状態で残っているとは限りません。
また、周辺には事業用地として利用されている場所があるため、廃墟と勘違いして無断で立ち入らないよう注意が必要です。
力丸十二支苑とYouTubeでの紹介
心霊スポットを探索する悠遠かなたさんは、2012年8月13日に「【夜の廃墟探訪】力丸十二支苑【心霊現象を追い求める男】」を公開しています。
動画では、夜の力丸十二支苑を訪問し、廃墟となった施設の様子を撮影しています。建物の劣化が進んだ現地の様子や、夜間ならではの不気味な雰囲気が紹介されています。
また、力丸ダム周辺では、貧乏中年TVさんも心霊探索を行っており、かつての力丸スケート場を取り上げた動画も公開されています。
力丸十二支苑だけでなく、周辺の廃墟や施設跡も心霊探索の舞台となっているようです。
当サイトの力丸十二支苑の指標
当サイトの指標を『恐怖度』・『知名度』・『人気度』・『話題度』にわけて、勝手にランク付けしました。
一般的な指標とは異なり、調査結果に基づく個人的な視点からの点数であるため、エンタメ的な感覚で見ていただけると幸いです。
気になる管理人視点のランクはこちらです。↓
恐怖度
★⯪☆☆☆
1.5 / 5.0
知名度
★⯪☆☆☆
1.5 / 5.0
人気度
★☆☆☆☆
1.0 / 5.0
話題度
★☆☆☆☆
1.0 / 5.0
平均評価
1.25 / 5.0
※観光地としての評価ではなく、心霊スポットとしての知名度や噂、話題性などを踏まえた当サイト独自の指標です。感じ方には個人差があります。
力丸十二支苑を調査しての感想
今回、力丸十二支苑について調べてみると、かつては信仰の場として建設され、周辺には観光施設もあったことが分かりました。
その一方で、施設が廃墟となってからは、地下の胎内巡りや仏塔などが心霊スポットとして注目されるようになりました。
特に印象に残ったのは、かつて参拝のために造られた地下の通路が、現在では不気味な場所として語られていることです。
同じ場所であっても、時代や施設の状態によって、人々が抱く印象は大きく変わるのかもしれません。
また、力丸ダム周辺の心霊の噂が、十二支苑そのものの話と混同されているように感じられる部分もありました。
今回は力丸十二支苑に焦点を当てて調べましたが、力丸ダムについても、いずれ別の記事で詳しく取り上げたいと思います。
力丸十二支苑のアクセス情報
所在地
福岡県宮若市下・力丸ダム周辺
力丸十二支苑は、かつて力丸花ホテルに隣接していた施設です。
アクセス方法
力丸ダム周辺へのアクセスは、自動車が中心となります。
ただし、力丸十二支苑は現在営業している観光施設ではないため、一般向けの駐車場や見学ルートなどは確認できていません。
訪問時の注意事項
力丸十二支苑の跡地周辺には、事業用地として利用されている場所があります。
私有地や立ち入り禁止区域には無断で入らず、土地の所有者や管理者、周辺住民に迷惑をかけないよう注意してください。
また、古い建物や構造物が残っている場合も、安全性が確認されているわけではありません。
力丸十二支苑周辺の地図
力丸十二支苑は、福岡県宮若市の力丸ダム周辺に位置していました。
現在の跡地への立ち入りが認められているわけではないため、地図は周辺の位置を確認するための参考としてご覧ください。
力丸十二支苑周辺のストリートビュー
力丸十二支苑の周辺には、かつて力丸花ホテルやスケート場などが存在していました。
ストリートビューでは、力丸ダム周辺の道路や景観を確認できます。
ただし、撮影された時期によっては現在と様子が異なる場合があります。また、施設の敷地内まで確認できるとは限りません。
*グーグルマップでは力丸十二支苑として表示されるものが見つからなかったため、力丸ダムを表示させていただいています。
力丸十二支苑に関するよくある質問(Q&A)
Q1. 力丸十二支苑は、もともとどのような施設だったのですか?
力丸十二支苑は、薬師如来や十二神将への信仰を中心とした庭園型の施設です。
1979年に建設されたとされ、仏塔や地下の胎内巡りなどが設けられていました。
周辺にはホテルやスケート場などもあり、参拝と観光の両方を楽しめる場所だったようです。
Q2. 力丸十二支苑と力丸ダムは、同じ心霊スポットなのですか?
力丸十二支苑は、力丸ダムの近くにあった別の施設です。
力丸ダムでは女性の霊が現れるといった噂が知られていますが、十二支苑では地下の胎内巡りや仏塔などが心霊スポットとして注目されてきました。
それぞれの場所で語られる噂は、分けて考える必要があります。
Q3. 力丸十二支苑では、実際に心霊現象が起きたのですか?
地下の胎内巡りで不気味な気配を感じるなど、不可解な現象に関する噂が語られています。
しかし、心霊現象が実際に起きたことを客観的に証明する情報は確認できていません。
Q4. 力丸十二支苑は現在も残っていますか?
施設の一部は解体され、周辺の敷地はリサイクル事業者によって利用されるようになったとされています。
ただし、2026年9月現在、建物や仏塔がどの程度残っているのかについては確認できていません。
Q5. 現在、力丸十二支苑を見学することはできますか?
現在、一般向けの見学施設として公開されているという情報は確認できていません。
周辺には事業用地として利用されている場所もあるため、私有地や立ち入り禁止区域には無断で入らないようにしてください。
力丸十二支苑に関する注意事項
本記事は、インターネット上の情報や公開資料、個人の体験談などをもとに作成しています。
心霊現象や噂については、事実として確認されたものではなく、その存在を断定するものではありません。
また、施設の現在の状況は変化している可能性があります。
現地を訪問する場合は、周辺住民や土地の所有者、管理者に迷惑をかけないよう注意し、私有地や立ち入り禁止区域には無断で入らないでください。
終わりに
今回は、福岡県宮若市の力丸十二支苑について紹介しました。
かつては信仰の場として建設され、観光施設とともに人々が訪れていた力丸十二支苑。
しかし、営業を終えて廃墟となった後は、地下の胎内巡りや仏塔などが心霊スポットとして知られるようになりました。
現在は施設の一部が解体され、かつての姿を確認することも難しくなっているようです。
心霊の噂だけでなく、こうした場所にも歴史があり、人々が訪れていた時代があったことを知るきっかけになればと思います。
お問い合わせ
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