
怪談が好きだと話すと、
「怖いものが好きなんですね」
と言われることがあります。
もちろん怖い話がまったく苦手というわけではありませんが、実は私が怪談に惹かれる理由は少し違います。
私が好きなのは、怪談の中にある「物語」や「背景」です。
気がつけば、怪談は私の日常の一部になっていました。
家事をしている時や記事を書いている時、移動中など、何かをしながら怪談を聞いていることも少なくありません。
真剣に聞いている時もあれば、BGMのように流している時もあります。
時には怪談を聞きながら寝落ちしてしまうこともあります。
人によっては驚かれるかもしれませんが、私にとって怪談は特別なものではなく、日常の中にある身近な存在です。
娘に誘われて初めて怪談ライブへ
そんな私が怪談ライブへ行くようになったきっかけは娘でした。
最初に参加したのは、なんばグランド花月で開催されたタケトさんの「ゾゾッとTOWN」です。

怪談ライブというと、静かな会場で怖い話を聞くものだと思っていました。
ですが実際には笑いも多く、会場全体が楽しそうな雰囲気に包まれていました。
怖いだけではなく、話し手の個性や会場の一体感も含めて楽しめることを知り、怪談ライブへの興味が一気に広がりました。
その後、やまゆうさんが出演するライブにも参加しました。

こちらはライブハウスのような小規模な会場で、演者との距離も近く、話をより身近に感じられる空間でした。
会場では三好一平さんの出版記念講演も行われていました。
本を買おうとしたら5000円札しかなく、お釣りが足りないというちょっとしたハプニングもありました。
三好一平さんは「そのうちお釣りもたまると思うので」と話していて、その独特な雰囲気も印象的でした。
ただ、その日のライブを振り返った時に私の中で一番大きかったのは別のことです。
やっぱり、やまゆうさんの話が好きだなと思ったことでした。
動画で見ていた時から面白いと思っていましたが、実際にライブで聞くと空気感や話のテンポが違います。
会場が小さかったこともあり、話がより身近に感じられました。
やまゆうさんのライブでは、本にサインをいただくだけでなく、一緒に写真も撮っていただきました。

サインは三好一平さんの『愛媛怪談』の本にいただいたのですが、表紙の内側には三好一平さん、裏側にはやまゆうさんのサインが入っています。
一冊の本に二人のサインが入った、自分だけの宝物になりました。
写真を撮る時には、
「ポーズはこうやるんですよ」
と教えていただき、同じポーズで撮影しました。
サインにもイラストと名前を書いてくださり、そのイラストはご本人の似顔絵とのことでした。
その時に少しお話しすることもできて、動画で見ていた時よりもさらに親しみを感じました。
今思い返しても、とても良い思い出です。
もっとも、その時購入した本はサインをいただいたことがうれしくて、汚してしまいそうでまだ読めていないのですが(笑)。
私が好きなのは「妙な話」

怪談といっても、私が特に好きなのは不思議な余韻が残る話です。
幽霊が出てきて驚かせるような話よりも、
「結局あれは何だったのだろう」
と思わず考えてしまうような話に惹かれます。
人間の怖さを描いた「ひとこわ」と呼ばれる話や、はっきりした結末がない話も好きです。
聞き終わった後に答えが出ないまま残る違和感。
その感覚が妙に心に残ります。
怪談師によっても話し方や雰囲気は大きく違います。
同じように不思議な話でも、語り手が変わると受ける印象も変わります。
そうした個性を楽しめるのも怪談の面白さだと感じています。
怖さよりも、その背景に興味がある

私が怪談を好きな理由は、怖さそのものではありません。
怪談には「日常にひそむ非日常」があると思っています。
普通に暮らしている人が、ある日突然不思議な体験をしたり、説明のつかない出来事に遭遇したりする。
その話を聞くと、
「なぜそんなことが起きたのだろう」
「その人は何を感じたのだろう」
と考えてしまいます。
また、怪談に限らず未解決事件や歴史上の出来事にも同じような面白さを感じます。
表面だけを見ると一つの出来事ですが、その裏には人の思いや複雑な人間関係、時代背景が隠れていることがあります。
私はそうした「見えない部分」を知ることに強く興味を持っています。
神社や伝承が好きな理由も同じかもしれない

考えてみると、神社巡りや地域の伝承に興味を持つ理由も怪談とよく似ています。
神社には歴史があります。
伝承には人々の願いや思いが込められています。
そして、噂と呼ばれるものにも何らかの背景があります。
私は昔から、表面だけでは見えてこない物語に惹かれてきました。
そのため、ただ「怖い話」として怪談を聞くのではなく、その背景にある出来事や人の思いに興味を持つのだと思います。
このサイトで神社や伝承について書いているのも同じ理由です。
その場所に残る歴史や物語を知ることで、見え方が少し変わることがあります。
私はそうした発見が好きなのです。
おわりに
今も愛媛怪談は本棚にあります。
サインをいただいた大切な本ですが、汚してしまいそうでまだ読めていません。
読むためにもう1冊買った方がいいのかもしれませんが、それはそれで少し負けた気がします。
そんなことを考えながら、今日も怪談を聞いています。
これからも神社を巡ったり、伝承を調べたり、怪談を聞いたりしながら、自分の好きなものをこのサイトに残していけたらと思います。
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