
香川県三豊市には、「ドロイド医院」という不思議な名前で呼ばれている旧産婦人科医院があります。
正式には「古市産婦人科」と呼ばれていた建物で、院内に残された旧式の保育器がAndroidのマスコットキャラクターに似ていたことから、この通称が生まれたといわれています。
建物内には保育器だけでなく、分娩台や無影灯、病室のベッドなども残されていたため、心霊スポットというよりも、残置物の多い廃医院として注目されてきました。
その一方で、誰もいない院内から赤ちゃんの泣き声が聞こえる、ラップ音がするといった噂も語られています。
ドロイド医院には、どのような歴史があり、なぜ心霊スポットとして知られるようになったのでしょうか。
この記事では、ドロイド医院の歴史や名前の由来、噂される現象、現在確認できる情報について紹介します。
ドロイド医院とは

ドロイド医院とは、香川県三豊市にある旧産婦人科医院の通称です。
正式には「古市産婦人科」と呼ばれていたとされ、木造2階建ての新館と旧館があり、院長が生活していたとみられる住居部分も隣接していました。
過去に撮影された写真や記録によると、1階には診察や手術、分娩に使用されたとみられる部屋があり、2階には病室や新生児室が設けられていたようです。
院内には分娩台や無影灯、病室のベッド、乳児用の体重計、旧式の保育器など、産婦人科として使われていた時代のものが数多く残されていました。
なかでも特徴的だったのが、2階の廊下付近に残されていた旧式の保育器です。

丸みのある本体と脚の付いた姿がAndroidのマスコットキャラクターを連想させることから、廃墟を扱う人たちの間で「ドロイド医院」と呼ばれるようになったといわれています。
ドロイド医院の歴史

古市産婦人科の開院時期については、情報が分かれています。
1947(昭和22)年に開院したとする情報がある一方、開院時期は分かっていないとする記録も見られます。
開院年を確認できる公的な資料は見つかっていないため、1947年という年については、一説として扱うのがよさそうです。
医院は1984(昭和59)年頃まで使用されていたといわれていますが、閉院に至った詳しい理由についても明らかになっていません。
閉院後、建物には医療設備や家具、生活用品などが残されたままとなり、やがて廃医院として知られるようになりました。
2015(平成27)年には、廃医院を扱った書籍『ロマンチック廃醫院 八画文化会館叢書vol.05』で紹介されています。
この書籍への掲載や、廃墟を扱うウェブサイト、ブログなどを通じて、ドロイド医院の存在が広く知られるようになったと考えられます。
ドロイド医院が心霊スポットと呼ばれるようになった理由

ドロイド医院について調べましたが、医院内で重大な事件や事故が起きたことを示す、信頼できる記録は確認できませんでした。
そのため、特定の事件や死亡事故をきっかけに心霊スポットとなった場所ではないようです。
産婦人科という建物の性質に加え、院内に分娩台や保育器、新生児室、病室のベッドなどが残されていたことが、不気味な印象につながった可能性があります。
誰もいなくなった医院に、かつて使用されていた医療設備だけが残されている光景は、見る人にさまざまな想像を抱かせます。
その後、赤ちゃんの泣き声やラップ音を聞いたという体験談がインターネット上で語られるようになり、心霊スポットとしても紹介されるようになったと考えられます。
ドロイド医院は、事件を背景に怪談が生まれた場所というよりも、残置物や建物の雰囲気から怪異の噂が広がった場所に近いのかもしれません。
ドロイド医院で噂される現象

ドロイド医院では、次のような現象が噂されています。
・誰もいない院内からラップ音が聞こえる
・赤ちゃんの泣き声が聞こえる
・人の声のようなものが聞こえる
・写真にオーブのようなものが写る
・院長の住居跡で正体不明の影を見る
なかでも多く語られているのが、赤ちゃんの泣き声に関する噂です。
かつて産婦人科として使われ、新生児室や保育器が残されていたことから、建物の過去と結び付けて語られるようになった可能性もあります。
また、木造の建物では、温度や湿度の変化、風、建材の劣化などによって音が発生することがあります。
院内で聞こえたとされる音が心霊現象だったのか、老朽化した建物から発生した音だったのかは分かっていません。
これらは訪問者の体験談や心霊情報サイトなどを通じて広まったものであり、現象を客観的に証明する記録はありません。
ドロイド医院に現れるとされる存在

ドロイド医院では、少女の霊や赤ちゃんを思わせる存在、正体不明の人影などが現れると噂されています。
少女の霊を見たという情報もありますが、その少女が誰なのか、医院とどのような関係があるのかといった詳しい背景は伝わっていません。
赤ちゃんの存在についても、姿を見たという話より、赤ちゃんの泣き声のようなものを聞いたという体験談が中心です。
また、院長の住居跡では、オーブのようなものや正体不明の影が目撃されたともいわれています。
ただし、特定の人物が医院で亡くなったことを示す記録や、その人物の霊が現れるという明確な由来は確認できませんでした。
そのため、ドロイド医院に現れるとされる存在については、建物の雰囲気や産婦人科だったという歴史から生まれた噂である可能性も考えられます。
現在のドロイド医院の情報

ドロイド医院は、2023年5月時点では建物が現存していたとされています。
また、2025年7月に更新された廃墟写真サイトでも、解体済みとは記載されていません。
ただし、2026年現在の建物の状態を明確に確認できる、新しい公的資料や現地報告は見つかりませんでした。
そのため、現在も以前と同じ状態で残されているとは断定できません。
過去の写真では建物の周囲に草木が生い茂り、屋根や天井、2階部分などに崩れかかった箇所も確認されています。
長期間使用されていない木造建築であるため、床の抜け落ちや天井の崩落、建物そのものの倒壊などが起きる危険があります。
また、敷地と建物は私有地とされ、無断での立ち入りは厳しく禁止されています。
建物が現在も残されていたとしても、廃墟探索やきもだめしを目的に敷地へ入ることはできません。
ドロイド医院とYouTubeでの紹介

ドロイド医院は、廃墟探索や心霊スポットを扱うYouTube動画でも紹介されています。
動画では、院内に残されていた分娩台や無影灯、病室、新生児室、旧式の保育器などが撮影されており、かつての医院の様子を知る記録にもなっています。
心霊現象の検証を目的としたものだけでなく、残置物や昔の医療設備を紹介する廃墟探索として撮影された動画も多く見られます。
特に、ドロイド医院という通称の由来となった保育器は、建物を象徴するものとして紹介されてきました。
こうした動画によって、ドロイド医院は心霊スポットとしてだけでなく、古い医療設備が残る廃医院としても知られるようになったようです。

ただし、過去の動画に建物内部が映っていても、現在の立ち入りが認められていることを意味するものではありません。
当サイトのドロイド医院の指標

当サイトでは、調査した情報をもとに「恐怖度」「知名度」「人気度」「話題度」の4項目で独自に評価しています。
一般的な評価とは異なる個人的な指標ですので、エンタメとしてご覧ください。
恐怖度:★☆☆☆☆(1.0)
知名度:★★☆☆☆(2.0)
人気度:★★☆☆☆(2.0)
話題度:★☆☆☆☆(1.0)
平均得点:1.5
ドロイド医院では、赤ちゃんの泣き声やラップ音などが噂されていますが、具体的な事件や強い心霊体験の情報は多くありません。
一方、旧式の保育器や分娩台など、多くの残置物が残されていたことから、廃墟としての知名度や人気度は比較的高い場所だと感じました。
ドロイド医院を調査しての感想

ドロイド医院について調べて強く感じたのは、心霊スポットとしての怖さよりも、建物内に残されたものが語る時間の長さでした。
分娩台や無影灯、保育器、乳児用の体重計、病室のベッドなどは、かつてこの場所が地域の人たちにとって大切な医療施設だったことを伝えています。
現在の病院では見かけることの少ない古い設備が残された姿は、廃墟というよりも、医院として使われていた時間だけが止まった場所のように見えました。
特に、通称の由来となった旧式の保育器は、不気味というよりもどこか愛嬌のある姿をしています。
一方、赤ちゃんの泣き声などの噂については、産婦人科だったという歴史や、院内に残された保育器、新生児室などが想像を膨らませた部分もあるのかもしれません。
私も廃墟には興味がありますが、老朽化した建物に立ち入ることには、心霊現象とは別の現実的な危険があります。
過去に撮影された写真や動画を見るだけでも、残置物や建物の特徴を知ることはできます。
建物に入るのではなく、残されている記録を通して、かつての医院の姿や歴史を知るのがよいのではないかと思いました。
ドロイド医院のアクセス情報

ドロイド医院は、香川県三豊市高瀬町周辺にあるとされる旧産婦人科医院です。
敷地や建物は私有地とされており、現在の管理状況や建物の安全性も確認できません。
そのため、本記事では詳細な住所、最寄り駅からの経路、所要時間、駐車場所などは掲載しません。
周辺の地図やストリートビューについては、ドロイド医院の位置関係や周囲の環境を知るための参考資料として掲載しています。
本記事は、現地訪問や敷地内への立ち入りを勧めるものではありません。
ドロイド医院周辺の地図・所在地の地図・ストリートビュー
ドロイド医院周辺・所在地の地図
地図は、ドロイド医院があるとされる地域の位置関係や周囲の環境を確認するための参考資料です。
ドロイド医院周辺のストリートビュー
ストリートビューは、周辺の雰囲気を確認するためのものです。私有地への立ち入りや現地訪問を勧めるものではありません。
よくある質問
▶ドロイド医院にきもだめしに行くことはできますか?
敷地や建物は私有地とされているため、無断で立ち入ることはできません。
また、長期間使用されていない木造建築であり、床や天井の崩落、建物の倒壊などの危険があります。
きもだめしや廃墟探索を目的とした訪問は避けてください。
▶なぜドロイド医院という名前で呼ばれているのですか?
院内に残されていた旧式の保育器が、Androidのマスコットキャラクターに似ていたことが由来とされています。
ドロイド医院は正式な医院名ではなく、廃墟を扱う人たちの間で広まった通称です。
▶ドロイド医院では本当に赤ちゃんの泣き声が聞こえるのですか?
赤ちゃんの泣き声やラップ音を聞いたという体験談がありますが、現象を客観的に証明する記録はありません。
産婦人科だったという建物の歴史や、保育器、新生児室などが残されていたことから生まれた噂である可能性も考えられます。
▶ドロイド医院で事件や事故が起きたのですか?
ドロイド医院内で重大な事件や事故が起きたことを示す、信頼できる情報は確認できませんでした。
具体的な事件を背景とする心霊スポットではなく、廃医院の雰囲気や残置物から怪異の噂が広がった場所と考えられます。
▶ドロイド医院の内部の様子を確認することはできますか?
過去に撮影された写真や動画から、分娩台、病室、保育器などが残されていた当時の様子を確認できます。
過去の画像や動画に建物内部が映っていても、現在の立ち入りが認められているわけではありません。
ドロイド医院に関する注意事項
本記事は、公開されている廃墟記録、書籍に関する情報、心霊情報サイト、個人の体験談などをもとに構成しています。
心霊現象や怪異の噂については、事実を断定するものではありません。
また、掲載している地図やストリートビューは、場所の位置関係や周辺環境を知るための参考資料です。
現地訪問や建物への立ち入りを勧めるものではありません。
建物や敷地には所有者や管理者が存在します。
無断侵入、器物損壊、落書き、残置物の持ち出しなどは絶対に行わないでください。
終わりに

ドロイド医院は、旧式の保育器がAndroidのマスコットキャラクターに似ていたことから、独特な通称で呼ばれるようになった旧産婦人科医院です。
赤ちゃんの泣き声やラップ音などが噂されていますが、具体的な事件や事故を背景とした心霊スポットではないようです。
この場所の大きな特徴は、分娩台や無影灯、保育器、病室のベッドなど、医院として使われていた時代のものが数多く残されていたことにあります。
それらの残置物は、不気味さを感じさせる一方で、この場所で多くの命が誕生し、患者や家族、医療に携わる人たちが時間を過ごしていたことも伝えています。
怪異の噂だけでなく、かつて地域の医療を支えていた医院の歴史にも目を向けることで、ドロイド医院の違った姿が見えてくるのではないでしょうか。
お問い合わせ
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