
長期休暇の最終日、娘から突然「御金神社に行かない?」と誘われ、京都へ出かけることになりました。
普段は神社や京都にあまり興味を示さない娘からの珍しいお誘い。最近の私の金運を少し気にしていたことに加え、京都で食べ歩きもしたかったようです。
御金神社はこれまでにも何度か参拝していますが、今回は以前いただいた福包み守りをお返しして、新しいものをいただくことも目的の一つでした。
御金神社を参拝したあとは清水寺へ。清水寺周辺で食べ歩きを楽しみながら、清水の舞台や音羽の瀧、二年坂などを巡りました。
今回は実際に参拝した様子を交えながら、御金神社と清水寺の歴史や見どころ、御朱印、音羽の瀧に流れる三筋の水、清水寺周辺の坂道などについて紹介します。
御金神社とは

御金神社(みかねじんじゃ)は、京都市中京区に鎮座する神社です。
主祭神は金山毘古命(かなやまひこのみこと)。天照大御神(あまてらすおおみかみ)、月読命(つきよみのみこと)とともに三柱の神様がお祀りされています。
金山毘古命は、金・銀・銅をはじめとする金属や鉱山、鉱物を守護する神様です。
現在は金運や招福の神社として全国から参拝者が訪れていますが、もともとは個人の屋敷内に祀られていた「邸内社」でした。
邸内社でありながら参拝を希望する人が絶えなかったことから、1883年(明治16年)、現在の社殿が建立され境内が整えられました。
御金神社の見どころ

御金神社は決して大きな神社ではありません。
しかし、境内には御金神社ならではの特徴があります。
特に印象的なのが黄金色に輝く鳥居と、境内に立つ御神木の銀杏です。
金運の神社として「金」の印象が強い御金神社ですが、実は銀杏にも大切な意味が込められています。
御神木の銀杏に込められた意味

御金神社の御神木は銀杏です。
銀杏は古くから繁栄・発展、不老長寿の象徴とされてきました。
さらに葉が八方向へ広がる形をしていることから「末広がり」の縁起物としても大切にされています。
境内では銀杏をかたどった絵馬やお守りなども授与されています。
私も御金神社を訪れた際には銀杏の形をした「いちょう守り」をいただくことが多いのですが、今回は見つけることができませんでした。
ところが、思わぬところで大きな銀杏に出会うことになります。
御金神社の福包み守り

今回の参拝には、以前御金神社でいただいた黄色の「福包み守り」を持参しました。
福包み守りは、通帳や新札、宝くじなど、自分にとって大切なものを入れておくお守りです。
黄色い財布のような形をしていますが、一つ一つ職人の手作業によって金の箔押しが施されています。
以前いただいたものをお返しし、今回は新しい福包み守りをいただきました。
このほかにもお守りをいただき、参拝後にはおみくじにも挑戦。
結果は「吉」でした。
大吉ではありませんでしたが、書かれていた内容がとても前向きで、読んでいるうちに気持ちまで明るくなるようなおみくじでした。
娘は末吉。「まあまあ」と言っていたので、こちらにも良いことが書かれていたのかもしれません。
娘は銀杏の形をした絵馬も購入していましたが、何を書いたのかは最後まで見せてくれませんでした。
金箔の銀杏が印象的な御金神社の御朱印

今回、特に印象に残ったのが御金神社の御朱印です。
御金神社の御朱印は書き置きで、御朱印帳への直接の記帳は行われていません。
いただいた御朱印は、深い紺色の表紙に金色の細い留め紐が付いたもの。
表紙を開くと、大きな銀杏の葉が金箔で表現された御朱印が現れます。
御神木の銀杏をかたどり、職人が伝統的な金箔装飾の技法を用いて一つ一つ手作業で仕上げたものです。
今回いちょう守りには出会えませんでしたが、「銀杏はここにいた」と思わず感じるほど存在感のある御朱印でした。
なぜ御金神社では「金」と「銀杏」が大切にされている?

参拝前、御金神社について調べていたとき、金色を多く使った境内について少し否定的な口コミを目にしました。
感じ方は人それぞれですが、私は少し残念な気持ちになっていました。
ところが、御朱印と一緒に入っていた案内を読んで印象が変わりました。
銀杏には繁栄や長寿、末広がりという意味があります。
そして「金」は富や豊かさを表し、その輝きには災いを払い、活力をもたらすという意味が込められているそうです。
金箔の銀杏には、参拝した人の日々が末広がりに、実り豊かなものとなるようにという願いが込められていました。
「だから金色なんだ」
その意味を知ったとき、私の中ですっと腑に落ちるものがありました。
最近は神社やお寺を訪れれば御朱印をいただくことが一つの流れになっていましたが、今回の御朱印は何度も開いて眺めたくなるほど気に入りました。
通常の御朱印とはまた違った、趣向を凝らした御朱印を探す楽しさも改めて感じています。
御金神社へのアクセスと地図
御金神社は京都市中京区、西洞院通御池上ルに鎮座しています。
地下鉄烏丸線・東西線の烏丸御池駅や、地下鉄東西線の二条城前駅などから徒歩で向かうことができます。
街中にあり、境内も比較的コンパクトなため、京都観光の途中に立ち寄りやすい神社です。
地図
御金神社から清水寺へ

御金神社をあとにして、次に向かったのは清水寺です。
ここからは娘が楽しみにしていた食べ歩きも開始。
清水寺へ向かう参道周辺には飲食店や土産物店が並び、歩いているだけでも気になるものが次々と目に入ります。
みたらし団子、湯葉の串揚げ、エビの串、チーズメンチ、コロッケ、冷やしきゅうりなどを食べながら清水寺を目指しました。
特に気に入ったのが湯葉の串揚げ。
帰りにもう一度食べようと思ったほどでした。

餅つきパフォーマンスでも人気の「もちもち」
タクシーを降りた場所の近くでは、餅つきのパフォーマンスを見ることもできました。
お店の前には外国人観光客を中心に長い列ができ、スタッフの方が「もちもちライン」のような言葉で案内していたのが印象的でした。
今回は帰りに別の道を通ったため、お餅そのものを食べることはできませんでしたが、目の前で行われる餅つきの様子を楽しむことができました。
清水寺とは

清水寺は京都市東山区、音羽山の中腹に広がる寺院です。
開創は778年。約1250年の歴史を持ち、古くから観音霊場として多くの人々の信仰を集めてきました。
清水寺の始まりは、奈良で修行していた僧・賢心(のちの延鎮上人)が夢のお告げを受けたことにさかのぼります。
お告げに従って歩いた賢心は、音羽山で清らかな水が湧き出す瀧を発見。そこで修行していた行叡居士と出会い、この地を守ることになりました。
その2年後、鹿狩りに訪れた坂上田村麻呂が賢心と出会います。
坂上田村麻呂は賢心の教えに感銘を受け、妻の三善高子とともに十一面千手観世音菩薩を御本尊とする寺院を建立しました。
寺の名前「清水寺」は、音羽の瀧から流れる清らかな水に由来しています。
清水寺は創建以来、10度を超える火災に見舞われました。
そのたびに再建され、現在見られる伽藍の多くは1633年に再建されたものです。
1994年には「古都京都の文化財」の一つとして世界文化遺産に登録されました。
清水寺の見どころ

13万平方メートルという広大な境内には、国宝や重要文化財を含む30以上の堂塔伽藍があります。
そのなかから、初めて訪れる際にも見ておきたい代表的な場所を紹介します。
仁王門

清水寺の正門にあたるのが仁王門です。
鮮やかな朱色が印象的な楼門で、応仁の乱によって1469年に焼失したのち、1500年前後に再建されました。
清水寺へ来たことを実感させてくれる、境内への入口です。
西門

仁王門の先にある西門は、1633年に再建された重要文化財です。
西山へ沈む夕日を眺める場所として知られ、極楽浄土を思い描く「日想観」の聖所でもあります。
西門はかつて勅使門としても使われ、天皇の使者など限られた人が通る門でした。現在は一般の参拝者は通行できません。
三重塔

高さ約30メートルを誇る三重塔は、国内最大級。
847年に創建され、現在の建物は1632年に再建されました。
京都の街からも望むことができ、清水寺を象徴する建物の一つです。
本堂と「清水の舞台」

清水寺と聞いて、多くの人が最初に思い浮かべるのが「清水の舞台」ではないでしょうか。
国宝の本堂は音羽山の急斜面に建ち、その本堂から張り出すように舞台が造られています。

舞台の高さは約13メートル。4階建てのビルほどの高さがあります。
舞台を支えているのは18本の欅の柱です。
「懸造り」と呼ばれる日本古来の工法によって木材を格子状に組み上げ、釘を一本も使わずに巨大な舞台を支えています。

「清水の舞台から飛び降りる」ということわざも、この場所が由来です。
大きな決断をするときに使われる言葉ですが、清水の舞台が昔から全国的に知られていたこともうかがえます。
この日は日差しがかなり強く、日傘を差しながら写真撮影。
人も多く、暑さも厳しかったため、ゆっくり撮影するというより「少しでも日陰へ」という気持ちのほうが勝っていました。
清水寺の名前の由来となった「音羽の瀧」

本堂と並んで清水寺で見ておきたいのが音羽の瀧です。
実はこの瀧こそ、清水寺の始まりとなった場所。
現在も音羽山から湧き出した清らかな水が流れています。
この水は古くから「金色水」「延命水」と呼ばれ、清めの水として大切にされてきました。
音羽の瀧では三筋に分かれて落ちる水を柄杓で汲み、六根清浄や所願成就を願います。
三筋の水はどれを飲めばいい?

音羽の瀧について調べると、
「右は恋愛」
「中央は学業」
「左は長寿」
など、三筋それぞれに異なる御利益があるという説明を目にすることがあります。
では、どの水を飲めばいいのでしょうか。
現在の清水寺公式サイトでは、三筋それぞれに「恋愛」「学業」「長寿」といった異なる御利益があるとは説明されていません。
案内されているのは、三筋に分かれて流れる清水を柄杓で汲み、六根清浄や所願成就を祈願するというものです。
そのため「自分の願いに合わせて三本のうち一本を正しく選ばなければならない」と考える必要はなさそうです。
私も事前に「どれを飲めばいいの?」と気になっていたので、これを知ったときには少し安心しました。
清水寺の御朱印

清水寺でも御朱印をいただきました。
この日は限定の御朱印があるのか尋ねてみましたが、特にないとのこと。
通常の御朱印をいただきました。
今回いただいたものは書き置きです。
金箔の銀杏が印象的だった御金神社の御朱印とは雰囲気が大きく異なり、それぞれ違った魅力を感じる御朱印となりました。
清水寺周辺の坂道も見どころの一つ

清水寺周辺を歩いていると、清水坂、産寧坂(三年坂)、二年坂など、「坂」の名前をよく目にします。
石段や石畳の両側には京都らしい町家が並び、飲食店や土産物店も多いため、清水寺参拝とあわせて歩きたい場所です。
しかし、なぜ「二年坂」「三年坂」と呼ばれているのでしょうか。
産寧坂はなぜ「三年坂」とも呼ばれる?

産寧坂は「三年坂」とも呼ばれています。
名前の由来にはいくつかの説があります。
一つは、大同3年(808年)に造られた坂だから「三年坂」と呼ばれるようになったという説。
もう一つは、清水寺境内にある子安観音へ安産祈願に向かう参道だったことから「産寧坂」と呼ばれるようになったという説です。
現在は石段や石畳の道に京都らしい町並みが続き、清水寺周辺を代表する景観の一つになっています。
二年坂の名前の由来は?

二年坂(二寧坂)の名前にも諸説あります。
京都市の観光情報では、大同2年(807年)に造られたため二年坂と呼ばれるようになったという説が紹介されています。
産寧坂と二年坂は連続しており、二年坂から産寧坂を通ると清水寺の参道である清水坂へとつながります。
私たちは帰りに二年坂方面を歩きました。
八坂の塔も写真に収めたいと思っていたのですが、この日は人の多さと厳しい暑さ。
写真を撮ることより、少しでも涼しいところへ行きたいという気持ちが勝り、今回は断念しました。
帰りも食べ歩きと京都散策

帰りも二年坂周辺のお店をのぞきながら歩きましたが、時間が遅くなっていたため、すでに閉店準備を始めているお店も増えていました。
行きに食べて気に入った湯葉の串揚げをもう一度食べようとしたものの、残念ながらすでに閉店。
一度「もう一回食べよう」と思ったものが食べられないと、余計に食べたくなるものです。

途中では京都のお香を扱うお店にも何軒か立ち寄りました。
本当は購入したかったのですが、家には猫がいるため今回は見るだけに。
自分用のお土産には、よーじやでラムネのあぶらとり紙を購入しました。

清水寺へのアクセスと地図
清水寺は京都市東山区清水にあります。
京都駅や市内各所からバスを利用する方法のほか、京阪電車の清水五条駅などから徒歩で向かうこともできます。
ただし、清水寺周辺は季節や時間帯によって非常に混雑します。
また、清水寺へ向かう道には坂道や石段が多いため、歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。
地図
御金神社と清水寺は同じ日に巡れる?

御金神社と清水寺は場所が離れていますが、同じ日に巡ることは十分可能です。
御金神社は境内が比較的コンパクトなので、参拝や授与品、御朱印をいただいたあとに清水寺方面へ移動することができます。
清水寺周辺では、参拝だけでなく清水坂や産寧坂、二年坂の散策、食べ歩きや買い物なども楽しめます。
御金神社で参拝したあと、清水寺とその周辺をゆっくり巡る一日というのも京都の楽しみ方の一つです。
終わりに

今回は娘からの突然の誘いで、御金神社と清水寺を巡ることになりました。
御金神社では、これまでにも目にしていた金色や銀杏に込められた意味を改めて知ることができ、特に金箔の銀杏をあしらった御朱印は今回の参拝で印象に残ったものの一つです。
そして清水寺では、有名な清水の舞台だけでなく、寺の始まりとなった音羽の瀧や、清水寺へと続く坂道にも長い歴史や由来があることを知りました。
何度も名前を聞いたことがある場所でも、その意味や歴史を知ってから見ると、少し違った景色に見えることがあります。
清水寺周辺には食べ歩きや買い物を楽しめるお店も多く、参拝だけではなく京都らしい町並みを歩く楽しさもあります。
帰りの電車ではすっかり疲れて熟睡。
一人だったら乗り過ごさないよう気を張っていたと思いますが、安心して眠れるのも二人で出かけたからこそ。
予定していなかった京都行きでしたが、御朱印を眺める楽しさも改めて感じることができ、夏休み最後の日を締めくくる一日になりました。
お問い合わせ
質問やご意見がございましたら、以下のお問い合わせのコメント欄かコンタクトフォームよりコメントをお願いします。また情報提供や、行ってほしい場所のリクエストも受け付けていますのでよろしくお願いします。






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