
奈良県生駒市にある黒添池(くろんど池)は、農業用水のため池として造られた歴史のある池です。現在はハイキングやバーベキュー、ボート遊びなどを楽しめる場所として利用されています。
一方で、黒添池は奈良県の心霊スポットとして名前が挙がる場所でもあります。
トイレ付近に現れる女性の霊、池を泳ぐ黒い人影、赤い三輪車の少女など、いくつかの心霊話があります。また、「くろんど」と名前を呼ぶと「くろんどさん」が現れるという少し変わった噂もあります。
今回は、黒添池の歴史や現在の様子とあわせて、どのような心霊の噂があるのかを調べてみました。
黒添池(くろんど池)とは
黒添池は、奈良県生駒市高山町にあるため池です。
古くは「黒溝池」とも呼ばれ、現在の面積は約1万6,000平方メートル。池の周辺には自然が多く、ハイキングやバーベキュー、ボート遊びなどを楽しむ人も訪れます。
「くろんど」という名前の由来には、いくつかの説があります。
生駒市誌では、水田の周辺に残された林などを「クロ」と呼び、「クロにある池」という意味から黒添池になったとしています。
もうひとつは、天皇のそばで働いた「蔵人(くろうど)」という役職の人々に由来するという説です。「くろうど」が変化して「くろんど」になったというもので、くろんど荘などでもこちらの説が紹介されています。
少し変わった読み方ですが、心霊的な意味から付けられた名前ではありません。
黒添池の歴史
生駒市の資料では、黒添池は寛永元年(1624)に開掘されたとされています。
その後、享保17年(1732)、元文3年(1738)、明和5年(1768)に修理や拡張が行われ、周辺の農地へ水を供給するため池として使われてきました。
池の起源についてはさらに古い説もあり、蔵人に関係する土地で灌漑用に使われていたという話もあります。
昭和39年(1964)に隣接する高山ため池が完成すると、農業用水の中心的な役割は高山ため池へ移りました。現在の黒添池は、非常に水が不足した際に使われる予備的な池となっています。
現在では農業用水としての役割だけでなく、生駒市北部の自然を楽しめる場所としても知られています。
黒添池が心霊スポットと呼ばれるようになった理由
黒添池の心霊情報では、池への入水やトイレでの首吊りに関する話が出てきます。
そこから、トイレに女性の霊が現れる、池の中に人影が見えるといった話が広がり、心霊スポットとして知られるようになりました。
黒添池の場合、ひとつの大きな事件をきっかけに心霊スポットになったというより、池やトイレにまつわる話や体験談が重なって現在のイメージが作られたようです。
その中でも特徴的なのが、赤い三輪車にまつわる話です。
黒添池で噂される心霊現象

赤い三輪車が追いかけてくる
黒添池では、夜に池の周辺を車で走っていると、後ろから赤い三輪車が追いかけてくるという噂があります。
三輪車を見た人は交通事故を起こすという話もあります。
さらに昔は、
「赤い三輪車が現れたら徐行してください」
という内容の看板があったという話まで残っています。
赤い三輪車に乗った少女から声をかけられても返事をしてはいけない、という形で紹介されることもあります。
この看板については、心霊スポットを訪れた人やYouTuberも探していますが、現在は見つかっていません。
本当に昔あった看板なのか、それとも看板まで含めて広がった怪談なのか、黒添池の中でも気になる話です。
池を泳ぐ黒い人影
黒添池では、池の中を黒い人影が泳いでいるのを見たという話もあります。
夜の池を見ていたところ、水面付近を人のような黒い影が動いていたというものです。
実際に黒添池を訪れた人の体験談の中にも、トイレ付近で黒い影を見たという話があります。
トイレに現れる女性の霊
池の近くにあるトイレも、心霊情報でよく登場します。
トイレで首を吊った女性の霊を見た、鏡の中に女性が映った、人がいないはずなのに人影が見えたなどの話があります。
黒添池で目撃される霊の中では、女性の姿に関する話が比較的多く見られます。
「くろんどさん」を呼ぶと現れる
黒添池には、「くろんど、くろんど」と池の名前を呼ぶと、「くろんどさん」が現れるという噂もあります。
また、「くろんどさん」と呼びかけてはいけないという形でも広がっています。
赤い三輪車の話と比べると、こちらはネットや心霊動画を通して広がった印象が強い噂です。
池の名前そのものを使った怪談というところが、ほかの心霊スポットではあまり見ない特徴です。
黒添池に現れるとされる存在
黒添池で特によく出てくるのは、女性の霊と黒い人影です。
このほか、赤い三輪車に乗った少女や首のない少女が追いかけてくるという話もあります。
さらに「くろんどさん」や首なしライダーなどの話もあり、ひとつの霊だけが登場する場所ではありません。
いくつもの心霊話が混ざりながら広がってきた場所のようです。
現在の黒添池

現在の黒添池は、ハイキングや自然散策などを楽しめる場所として利用されています。
生駒市も「くろんど池コース」というハイキングコースを紹介しており、池の周辺にはバーベキューなどを楽しめる施設もあります。
写真を見ると、水鳥が泳ぎ、ボートが並んでいる場所もあり、心霊スポットの記事だけを読んだときとはかなり印象が違います。
現在も普通に人が訪れている場所の中に、赤い三輪車や女性の霊などの話が残っているところが、黒添池の特徴だと思います。
黒添池を訪れたYouTuber
黒添池は、心霊系YouTuberにも取り上げられています。
「GHOST ゴーストちゃんねる」は2021年に黒添池を訪れ、前編では赤い三輪車、後編では「くろんどさん」の噂を中心に探索しています。
「心霊探訪・ガマグチヨタカの会」も2023年に訪れ、赤い三輪車の少女や、かつてあったという謎の看板について紹介しています。
黒添池は現在も心霊動画の撮影場所として使われており、赤い三輪車や「くろんどさん」の話は現在まで残っています。
黒添池の独自指標

当サイトの指標を『恐怖度』・『知名度』・『人気度』・『話題度』にわけて、勝手にランク付けしました。
一般的な指標とは異なり、調査結果に基づく個人的な視点からの点数であるため、エンタメ的な感覚で見ていただけると幸いです。
気になる管理人視点のランクはこちらです。↓
恐怖度
★⯪☆☆☆
1.5 / 5.0
知名度
★⯪☆☆☆
1.5 / 5.0
人気度
★☆☆☆☆
1.0/ 5.0
話題度
★☆☆☆☆
1.0 / 5.0
平均評価
1.25 / 5.0
※観光地としてではなく、心霊スポットとして見た場合の評価です。
黒添池を調べてみた感想
黒添池について調べる前は、池やトイレに女性の霊が出るタイプの心霊スポットだと思っていました。
実際に調べてみると、私が一番気になったのは赤い三輪車の話でした。
車を三輪車が追いかけてくるというだけでも変わった話ですが、さらに「赤い三輪車が現れたら徐行してください」という看板まで出てきます。
本当にそんな看板があったのか、それとも看板自体がいつの間にか怪談の一部になったのか。昔の写真でも残っていたら見てみたいです。
「くろんどさん」という話も、名前からそのまま怪談が作られているところが少し変わっています。
一方で、現在の黒添池の写真を見ると、ボートや水鳥も見られる普通の行楽地です。
こういう場所に、少しずつ違う心霊話が積み重なっているところが黒添池の面白い部分だと思いました。
黒添池のアクセス情報
黒添池の住所
奈良県生駒市高山町
住所の読み方
ならけん いこまし たかやまちょう
最寄り駅
京阪交野線「私市駅」
アクセス方法と所要時間
私市駅からハイキングルートを利用して向かう方法があります。
また、生駒市が紹介している「くろんど池コース」では、近鉄けいはんな線「学研北生駒駅」からくろんど池入口まで約5km、徒歩約1時間30分です。
車の場合は、第二阪奈道路「壱分IC」から約12km、約25分が目安です。
駐車場の情報
黒添池周辺に駐車場があります。
黒添池とその周辺の地図
※地図は黒添池周辺の位置を確認するために掲載しています。
黒添池のストリートビュー
ストリートビューでは、黒添池周辺の道路や観光地の雰囲気を見ることができます。
実際に訪れる前に周辺を見てみると、心霊スポットとして紹介されている場所とは思えないほど観光地らしい風景が広がっています。
よくある質問(Q&A)
▶ 黒添池は現在もありますか?
現在もあります。
ハイキングやバーベキュー、自然散策などを楽しめる場所として利用されています。
▶赤い三輪車の看板は本当にあったのですか?
「赤い三輪車が現れたら徐行してください」という内容の看板があったという話があります。
現在は見つかっておらず、昔本当に設置されていたのか、怪談の中で生まれた看板なのかも含めて黒添池の噂になっています。
▶「くろんどさん」とは何ですか?
黒添池で「くろんど、くろんど」と呼ぶと現れるという存在です。
「くろんどさん」と呼びかけてはいけないという話もあり、ネットや心霊動画でも取り上げられています。
▶「くろんど」という名前にはどんな意味がありますか?
名前の由来には複数の説があります。
生駒市誌では、水田周辺に残された林などを意味する「クロ」にある池から「黒添池」となったとしています。
このほか、天皇のそばで働いた「蔵人(くろうど)」が変化して「くろんど」になったという説もあります。
▶黒添池は昼間も利用できますか?
現在もハイキングや自然散策などで人が訪れる場所です。
池周辺にはレジャー施設もあり、心霊スポットだけを目的とした場所ではありません。
注意事項
本記事はネット上の情報、メディア報道、個人の体験談を元に構成しており、事実を断定するものではありません。心霊スポットの訪問は自己責任でお願いします。また、現地が私有地の場合は無断で立ち入らないようにしてください。
終わりに

黒添池は、江戸時代から農業用水として地域を支えてきた歴史のあるため池です。
現在はハイキングなどを楽しめる場所ですが、心霊スポットとして調べると、女性の霊や黒い人影、赤い三輪車、「くろんどさん」など、かなり種類の違う話が出てきました。
その中でも、やはり気になるのは赤い三輪車と謎の看板です。
三輪車の怪談だけなら似た話はほかにもありますが、看板まであったというところが黒添池らしい部分だと思います。
本当にあったのかどうかも含めて、今も気になる話が残っている場所でした。
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